JSUG LEXサポーターのCTCシステムマネジメント 高垣です。
11/10(水)~11/11(木)の期間で、JSUG Next Leaders Exchange 特別プログラム「あすびと福島」フィールドスタディを開催いたしました。
このコロナ禍において「あすびと福島」の開催をオンラインとするべきか、オンサイトでの開催が可能なのか判断が難しい状況ではありました。
ただ「あすびと福島」をオンサイトで、是非行いたいという想いもあり、開催直前での情勢より判断し、体温管理、マスク着用、一定の換気などに気を配りながら、オンサイトでの開催を行うことが決定されました。
初日は、東日本大震災で被災した現地の”当時”の状況、10年が経過した”今”の復興の状況について、「あすびと福島」スタッフである國分さんの解説により、バスで各所を見学しました。
最近ではテレビのニュースなどで報道されることが少なくなっており、既に除染作業はほぼ終わり、いまは復興計画通りに街作りが行われているものだと勝手に思い込んでました。
しかし、福島第一原子力発電所に近い「双葉町」などの町はまだ除染作業が続いており、避難指示解除がされていないことを、実際に現地で目の当たりにし衝撃を受けました。
双葉町商店街、双葉高等学校、諏訪神社、請戸小学校と巡り、当時の凄惨な状況を理解し噛み締めながらも、また今は未来に向けて復興を続けている人々がいるという、明るい状況にも触れることが出来ました。
見学が終わり「あすびと福島」へ夕方到着し、代表理事の半谷さんはじめ「あすびと福島」スタッフの皆さまにとても温かく迎え入れていただきました。
初日のフィールドスタディで、小高工房の廣畑さんと小高ワーカーズベースの和田さんとの講話、対話で学んだことは、震災により一瞬で予定していた”明日からの計画”や様々な大切なものを失ったとしても、”前に進む力”を発揮することで人との繋がりが芽生えることにより、自然とコミュニティの和が広がり、人と人とが手を取り合い助け合える”新しい未来”を作り上げていけることを学び、2日目は半谷さんの講話の中で「あすびと福島」を設立した想いと未来を担う若い世代への”踏み出す一歩”の重要性について学び、さらに半谷さんと対話することで参加メンバーが個々に内省を深めていきました。
研修の最後に、2日間の研修を終えて考えたこと、思い返したことを皆の前で共有することで、それぞれが清々しい顔つきになっていました。
2日間の講話、対話を終え、廣畑さん、和田さん、半谷さんから共通して学んだことは、ロッククライミングで言えば岩を掴むという、まずは”踏み出す一歩”が大切であり、どのような状況でも”前に進む力”が人にとってとても大切であるということ、またフィールドスタディにより内省を深めることが原点回帰し新しい考えや道を呼び起こしてくれる、とても素晴らしいものであるということに気付かされました。
この研修では、“オンサイトでのフィールドスタディでしか学ぶことが出来ないことがある”というのを痛切に感じた2日間となりました。
この度参加したメンバーは、オンラインで画面越しに半年間対話してきた仲ではありましたが、短い2日間のオンサイトでの交流だけで、画面越しでは得られなかった”個々の人となり”を知ることができ、本当の意味での”仲”を一気に深めることが出来た素晴らしい研修となりました。
最後に、参加いただいたメンバーにとって、明日に繋がるとても有意義な経験になったと思います。
また半谷さんをはじめ「あすびと福島」スタッフの皆さまには手厚くお出迎え、ご対応いただき、感謝しかございません。
これからを担うJSUG LEXメンバーにとって、原点回帰、内省を促す良い機会となりますので、来年度以降もぜひ続けて行きたいプログラムだと感じております。
―フィールドスタディでの様子はこちら―