・社内だけでなく、社外もつなぐ「サプライチェーンコラボレーション」
・サプライチェーンを強靭化する「Good Supply Chain Network」
・バイヤー企業だけでなく、サプライヤーも支援できるB-EN-Gのノウハウ
変化に強いサプライチェーンを構築する
B-EN-Gの「サプライチェーンコラボレーション」と
「Good Supply Chain Network」
B-EN-Gが考える「Good Supply Chain Network」とは
さまざまな環境変化の激しい現在、企業は多くのリスクに囲まれています。パンデミックや自然災害に加え、地政学的リスク等により、サプライチェーンは分断の危機に晒されているといっても過言ではありません。
こうした状況に対応するには、変化に強いサプライチェーンが必要であるとビジネスエンジニアリング(以下B-EN-G)は考えます。変化に強いサプライチェーンとは、例えば、自社の計画・調達・生産といった情報とサプライヤーの在庫や製造状況といった情報がお互い共有でき、社内・社外すべてが一体となって、有効なビジネス戦略をすぐに実行に移せる状態だと言えましょう。
こうした社内・社外のコラボレーションを実現できるソリューションが、「サプライチェーンコラボレーション」です。SAP Business Networkを通じて自社とサプライヤー双方の情報をつなぎ、活用することで変化に強いサプライチェーンを構築できます。
一方で、このソリューション単体ですべてを網羅できるわけではありません。強靭なサプライチェーンを実現するためには4つの要素が必要です。その要素とは、バイヤー企業のSupply Chain Planningの仕組み、基幹システムによる社内の情報連携、バイヤー企業とサプライヤーを連携するサプライチェーンコラボレーション、それらの情報を可視化するコントロールタワーです。B-EN-Gは、これらを組み合わせた基盤を「Good Supply Chain Network」と呼んでいます。
社内・社外の連携をデジタル化するサプライチェーンコラボレーション
まず、サプライチェーンコラボレーションに焦点を当て、その仕組みと、生み出すメリットについて触れます。
サプライヤーとのやり取りは多く、例えばフォーキャストや供給計画、発注や納期回答、品質や在庫の情報共有などがあります。これらのやり取りは何度も繰り返し行われますが、その多くは手作業で行われているのが現実です。
サプライチェーンコラボレーションは、こうしたやり取りを、ひとつのプラットフォーム(SAP Business Network)上で電子的に情報交換します。社外の情報をシームレスに社内に取り込め、同様に社内の情報も社外にリアルタイムに伝達できるため、社内・社外で必要な情報を必要な時に手に入れることが可能です。サプライチェーンコラボレーションの導入により、省力化やヒューマンエラー防止はもちろん、在庫削減による利益向上に加え、有事にも対応しやすい環境が得られるのです。
もちろんサプライチェーンコラボレーションを利用するメリットは、自社と直接取引するサプライヤーだけに留まりません。実は、多段階サプライヤー(N-Tierサプライヤー)への外注や3PLも巻き込んだ連携といった複雑な業務プロセスにも対応しています。自社を取り巻く広範囲なビジネスグループすべてが情報共有のメリットを享受できます。
サプライチェーンコラボレーションの根幹となるのは、世界最大のビジネスプラットフォームであるSAP Business Networkです。SAP Business Networkにより自社のSAP S/4HANAやSAP Supply Chain Planningとサプライヤーとを接続し情報を相互にやり取りすることで、コラボレーションを強化します。
Good Supply Chain Ne tworkでサプライチェーンを強化・最適化
前述のように、サプライチェーンの強化・最適化は、サプライチェーンコラボレーションだけで実現できるものではありません。Good Supply Chain Networkを構築してこそ、より変化に強い環境を実現できます。
その要素は、先に述べたようにSupply Chain Planningと基幹システム、サプライチェーンコラボレーション、コントロールタワーです。この4つの要素がなぜ重要なのかを知るために、先に紹介したサプライチェーンコラボレーション以外の3つについてGood Supply Chain Networkで果たす役割を紹介します。
中心となるのは、SAP S/4HANAです。一元管理された情報に基づき、バイヤー(自社)は、これまでどおりSAP S/4HANAを利用するだけで、サプライヤーとの購買発注手続きや、在庫・品質管理情報を共有できます。もちろんサプライヤーとの接続を担っているのは、サプライチェーンコラボレーションです。
次にサプライチェーンの頭脳を担うのが、Supply Chain Planningです。サプライチェーンの中では、実際は様々な予想外の事象が発生します。例えば、サプライヤーを含む上流からの原材料の遅延、製造時の設備やラインの故障や品質問題、物流や通関時などの遅延などです。グローバルに様々なプレーヤーが絡み合ってサプライチェーンを構成している現代にあっては、何らかの予測不能な事象が起きた場合、これまでの個人による経験と勘では対応に限界があります。SAP Supply Chain Planningではいくつかのシナリオを策定し、AIで高速にシミュレーションし、最適解を選択できます。そのインプットは、自社の情報だけでは不十分で、サプライチェーンコラボレーションでサプライヤーから情報を取得し、より適切な計画を立案することができます。
そして最後はコントロールタワーです。コントロールタワーは、サプライチェーンコラボレーションで接続したバイヤー(自社)とサプライヤー(社外)の情報を可視化する役割を担います。経営層が全体を俯瞰することはもちろん、それぞれの担当者が必要な情報を確認することを実現します。例えばサプライヤーからどれだけ供給できているか、何が遅延していて何が不足しているかといった情報を、リアルタイムで確認できる環境を提供します。こうした可視化により、いち早く問題を検知し、必要なアクションを取ることが可能になります。
B-EN-Gだから実現できるよりよいサプライチェーン
Good Supply Chain Networkを構築し機能させるには、何よりも、バイヤー企業とサプライヤー双方の協力が欠かせません。バイヤー企業はサプライヤーにシステムを利用してもらえるか、サプライヤーはシステムを使いこなせるか、と双方に不安があります。
B-EN-Gは30年以上にわたる基幹システム導入支援サービスを展開し、中でもロジスティクスに強くさらに計画系も専門性を磨くなどサプライチェーンの領域において製造業を中心とするお客様のビジネスを支援してきました。さらに国内トップクラスのSAP Ariba導入実績もあり、バイヤー企業とサプライヤーのそれぞれの立場にたった支援が可能です。
バイヤー企業とサプライヤーがコラボレーションし、強靭なサプライチェーンを構築する。B-EN-Gはその未来までよりそい抜きます。