サポーターソリューション「三井情報株式会社」

三井情報株式会社
最新技術の研究開発を強化し
ICTのレベルアップを図るR&Dセンターが発足
顧客の経営戦略、業務基盤をトータルに支える「ICTトータルマネジメントパートナー」を企業理念に掲げる三井情報株式会社は、研究開発を強化し、顧客とともにICTの新たな価値を創出していくことを目的に、2011年4月、「R&Dセンター」を発足した。情報ソリューションの活用における先端研究を集約し、その検証結果や技術・ノウハウを公開することで、SAP導入企業全体のレベルアップに貢献していこうとしている。

テクノロジーの転換期を迎え検証作業への支援を強化

加藤 幸久 氏

加藤 幸久 氏
三井情報株式会社
取締役 執行役員 CTO
R&Dセンター センター長

三井情報株式会社(MKI)では、SAPを主体にシステムインテグレーションを行う「ビジ ネスソリューション事業本部」、ネットワークを中心にプラットフォームインテグレーションを手掛ける「プラットフォームソリューション事業本部」、データセンターサービスならびにクラウドサービスを提供する「サービス事業本部」という3つの事業部門をベースに、顧客のIT戦略を支援してきた。しかし、猛スピードで進化するイノベーションを背景に、情報システムを取り巻く環境は大きな転換期を迎えている。そこで同社では、個別に行ってきた先端研究を収斂し、事業部門同士が協力して新技術の採用や顧客の問題解決に取り組む場として、2011年4月に「R&Dセンター」を発足。同社が有する技術情報の融合を図るとともに、顧客やベンダーとのコラボレーションを強化し、情報システムに新たな価値を創出している。

同社の取締役 執行役員 CTOで、R&Dセンターのセンター長を務める加藤幸久氏は、同センターの位置づけを次のように語る。「クラウドコンピューティングをはじめ、モバイル、インメモリーコンピューティングなど、新しいテクノロジーが続々と実用化へと向かっています。とりわけSAPの世界においては、それらを採用した画期的なソリューションが発表され、日本でも注目を集めています。新しいソリューションを採用する際には十分な検証が不可欠ですが、これまでは、お客様自身が多大な投資を行うか、ベンダーに委任するかしか方法がありませんでした。これからは、このR&Dセンターに用意された検証環境を利用し、当社のエンジニアの支援のもとで、有効性を見きわめていただくことが可能です。その結果、お客様が採用を決断されれば、さらなる検証と実装に向けた取り組みをお手伝いします」

先進技術の融合と変化対応力の向上

R&DセンターはMKI自身のビジネス変革にも重要な意味を持つ。これまで、3つの事業本部それぞれの判断で研究開発を行ってきたが、場合によっては内容が重複することもあった。そこで、同センターでは各事業部のキーパーソンを集めて「全体最適」の観点から次の技術に対するビジョンを定め、より実践的な研究開発を実施。また、R&Dセンター内に各技術要素のライブラリを構築することで、同社が有する技術の体系化を図り、新たな技術の修得や顧客の問題解決へ向けて、スピーディかつ柔軟に対応できる体制を確立している。

同センターの企画・運営において中核的な役割を担うR&Dセンター ITイノベーション室長の岡部伊隆氏は、2つのポイントを挙げる。「まず、複数の技術の組み合わせによる価値の創出です。1つの技術を集中的に高めていくことはもちろん重要ですが、その一方で技術が独り歩きしてしまうこともあります。当社の目的はあくまでも、お客様のニーズや課題に対する解決策を提供することにあります。そこでR&Dセンターが、高度な技術をどう組み合わせ、提供するかを追求していくための基盤となります。もう1つは、変化に対するスピードです。経営環境や技術の変化など、さまざまな状況に対応していくためには一層のコラボレーションを図っていく必要があります。R&Dセンターをコアに、社内だけでなくお客様やベンダーとの協業を強化し、時代の変化を先取りしていくことを目指しています」

SAP HANAからランプアップ製品まで多角的な検証プロジェクトを実施

>岡部 伊隆 氏

岡部 伊隆 氏
三井情報株式会社
R&Dセンター
ITイノベーション室長

すでに、R&DセンターにはSAP導入企業を中心に、さまざまな案件や相談が持ち込まれている。現在取り組んでいる具体的なテーマは、SAP In-Memory Appliance(SAP HANA)によるインメモリーコンピューティング、SAP NetWeaver Gatewayによるモバイルソリューション、Microsoft Officeと SAPとの共同製品であるDuetによるユーザーインターフェースの刷新、SAPが今年11月にランプアップするSAP NetWeaver Landscape Virtualization Managementソフトウェアによるクラウド環境におけるSAP ERPの運用、SAP Solution Managerによる運用品質の向上などがあげられる。

なかでもSAPが現在最も力を入れるテクノロジーの1つに位置付けているSAP HANAでは、実際にユーザーのデータを使って、R&Dセンターの環境で有効性チェックとチューニングの最適化に向けての検証を実施。たとえば、流通業における大量データのリアルタイム分析や、バイオサイエンスの分野における大量データ分析による癌のゲノム解析や創薬に適応するソリューションの検証プロジェクトが進行中だ。また、Duetにおいては大規模導入を想定して、Duet EnterpriseをベースにSAP NetWeaver Gatewayとの連携やMicrosoft社が有する他の技術との組み合わせを検証。SAP NetWeaver Gatewayにおいてもさまざまな活用シーンを踏まえて、各種デバイスの検証を実施するとともに、活用シーンに適合するユーザーインターフェースの比較など、その可能性を引き出すための検証が積極的に展開されている。

さらに多彩な機能を有するSAP Solution Managerにおいては、どの機能を使ってテスト管理や構成変更管理を行っていくか、また運用管理者のためのビューとユーザー向けのビューをどのように使い分けるかなど、運用の品質向上に向けてさまざまな検証を行っている。これらの検証をトライアルからスタートできるのが、R&Dセンターの特色だ。これにより、検証に関わるコストや時間、環境の整備といった課題をクリアするとともに、ユーザー、MKIの双方がノウハウを蓄積していくことが可能となる。

MKIではさまざまなソリューション検証の成果について、JSUGを通じてお客様に公開し、共有していく予定だ。また、検証結果をベースとするワークショップなども立ち上げ、日本のSAP導入企業全体のレベルアップに貢献していきたいという。「SAPソリューションの先端環境を提供することで、お客様とともに最適化へ向けての検証を行い、実践的な技術の活用に取り組んでいくことこそ、R&Dセンターの理念です。そのためにも、お客様にはぜひ、この環境を使い倒していただきたいと考えています」(岡部氏)

R&Dセンターを核にグローバル体制を整備

R&Dセンターは同時に、刻一刻と変化するテクノロジーを集約的にアップデートしていく場でもある。そこでMKIでは、同センターをグローバルな技術動向の収集・発信基地として位置付け、次なる施策を進めている。具体的には、10月にイギリスに現地法人を開設するとともに、ニューヨークに続きアメリカ西海岸とシンガポールにオフィスを設置し、R&Dセンターとの密な連携体制を築いていく予定だ。

「SAPソリューションにおいても、日本国内とグローバルでは、スピード感がやはり違います。そこで世界の動きを日本のお客様にフィードバックしながら、新技術に対する知見を高めていくとともに、技術が進化を遂げるプロセスを、スピード感を持って把握していきたいと考えています。このように技術のサイクルをお客様と共有していくことも、R&Dセンターの重要な役割だと捉えています」(加藤氏)

MKIのR&Dセンターは、技術検証に最適な場として、最先端の技術動向に注目するSAP導入企業の強い味方になるに違いない。

三井情報株式会社 2010-2011

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会社概要

三井情報株式会社

本社:東京都港区
設立:1991年6月
資本金:41億1,300万円(2011年3月末現在)
事業概要:コンピュータおよび情報通信システムに関する調査/研究/コンサルティング/企画/設計/開発/製造/販売/運用/保守ならびにデータセンターサービスの提供、付加価値通信サービスの提供など
http://www.mki.co.jp/

パートナー企業

三井情報株式会社
三井情報株式会社

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