サポーターソリューション「SCSK株式会社」

SCSK株式会社
商社、流通業、卸売業向けSAP S/4HANAテンプレート
「Add-Value for Trading」
多くの企業が近い将来、SAP S/4HANAへの移行を想定して実施時期の検討に入っています。現行システムのそのまま移植/ゼロからの再構築も含めて、SAP S/4HANAの事前検証や環境構築などの準備期間に差し掛かっている現在、SCSK株式会社ではSAP S/4HANAを先行検証してきたノウハウを活用した商社、流通業、卸売業向けの導入テンプレート「Add-Value for Trading」を提供し、非製造業のお客様のニーズに応えています。

SAP S/4HANAの最新バージョンにも随時対応する導入テンプレート

SAP S/4HANAのリリース以降、多くの企業が移行や新規導入を検討しているものの、自社で作り込んだ環境をスムーズに移植できるか、現行のSAP ERPとの機能の違いなど、従来のSAP ERPとは設計思想の異なるSAP S/4HANAへの移行にはさまざまな不安がつきものです。SCSKではこうした企業に向けて、SAP S/4HANA導入テンプレートとその関連サービス「Add-Valueシリーズ」を、2016年7月から提供しています。

Add-Valueシリーズでは、SCSKがSAPシステムの導入/運用/保守サービスで長年培ってきたノウハウをベースに、SAP S/4HANAのトータルサービスを提供しています。すでに導入テンプレートとして、製造業向けの「Add-Value for Manufacturing」、会計領域の「Add-Value for Accounting」と「Add-Value for 手形管理」の3つを先行して提供してきました。

これらAdd-Valueシリーズは「Microsoft Azure」、「Amazon Web Services」上で稼動検証済みであり、SCSKのパブリッククラウド運用サービス(USiZEパブリッククラウドモデル)やAMOサービスと組み合わせることで、お客様のITインフラに関わるコストの低減、環境構築期間の短縮、セキュリティや拡張性・柔軟性の向上に大きく寄与します。

加えて、導入メリットを慎重に検討したい企業には、PoC(コンセプト検証)サービスを通じて、細部まで確認してから導入ができるようにサポートしています。PoCサービスでは、SCSKが提供するクラウド環境に導入テンプレートを使って検証環境を作り、約3カ月の検証期間でその企業の業務シナリオとの適合性を判断しながら、実現可能性を検討したり、システム投資効果を予測したりすることが可能です。

今回新たに、Add-Valueシリーズのラインアップに商社、流通、卸売といった非製造業の企業に適した導入テンプレート「Add-Value for Trading」が加わり、幅広い業種においてSAP S/4HANAの導入のハードルが一気に下がることになりました。

SAP ERP版の「Trade-Kit」で培ってきたノウハウをベースに付加価値を提供

Add-Value for Tradingは、SCSKが2007年からSAP ERP向けに提供し、中堅商社を中心に多くの採用実績がある流通業、製造販社向けのテンプレート「Trade-Kit」の機能を踏まえて、SAP S/4HANA導入に合わせて最適化したもので、導入期間の短縮と導入コストの軽減に貢献します。

Add-Value for Tradingでは、SAP標準のビジネスプロセスやシナリオが盛り込まれた日本版のテンプレート「SAP Best Practices for SAP S/4HANA Japan Localization」をベースにしながら、SCSKがTrade-Kitで培ってきた国内取引や輸出入といった貿易業務のノウハウを付加価値として実装しています。

ユーザーインターフェースについても、PCでの利用を前提とした従来のSAP GUIに加え、SAP S/4HANAから追加されたWebインターフェース(SAP Fiori)にも対応し、モバイルやタブレットでの利用でも見やすい表示になっています。SAP Fioriの画面上にさまざまなKPI情報をリアルタイムに表示し、素早いアクションを取ることが可能になります。一方、従来使い慣れたSAP GUIインターフェースを使用することもできます。

Add-Value for Trading とTrade-Kitとの大きな違いは、SAP S/4HANAではSAP ERPよりも高い頻度で機能が強化されていくことを考慮して、システム内部には必要最小限に手を加えるだけでシンプルな状態を維持していることです。Trade-Kitは、そのまま使えることをコンセプトに、商社業務で必要な機能やアドオンは基本的にすべてテンプレート内に実装した状態で提供してきました。一方、Add-Value for TradingはSAPが提供する標準機能を活用し、アドオン開発は必要最小限にしています。これにより、SAP S/4HANAのアップグレード時にもシステム本体には大幅な改修を行うことなく機能強化が可能になります。その上で、個々のプロジェクトにおいて発生する特殊な業務シナリオや複雑なアドオンはSAPのクラウドPaaSであるSAP Cloud Platform上に構築し、SAP S/4HANA本体と連携させることも視野に入れています。

商社業務で必要な「直送取引」や「在庫の個別管理」などの機能を標準装備

Add-Value for Tradingは、商社、流通業、卸売業の基幹業務で必要となるすべての業務機能をシステムスコープとし、販売管理、在庫管理、購買管理、諸掛管理、財務会計、管理会計、情報分析、成約承認ワークフローを標準で実装しています。今後もSAP S/4HANAの拡張状況を見ながら、テンプレートの対応範囲も継続的に拡張していく予定です。

日本の商社固有の機能を取り込むためにSAPとSCSKが共同で開発したSAP GTM(SAP Global Trade Management)をベースとしているため、国内取引、輸出入取引、三国間の貿易取引、代行取引、委託加工取引など、さまざまな取引業務に必要な機能を標準的に装備。商社業務で必要となる直送取引や、在庫の個別管理、運賃、保管料、関税、輸入消費税などの計上業務に関する諸掛の管理にも対応しています。主な機能を以下で説明します。

直送取引への対応

商社や卸売業の特徴的な取引として、メーカーなどの仕入先から、売り先に対して商社や卸売業者を通すことなく直接納品する「直送取引」があります。直送取引をSAPの標準機能で実行しようとすると、図で示したように受注登録→発注登録→入庫登録と、出荷登録→出庫確認→請求登録、さらに最後に請求書照合とステップの数が多く、それぞれの過程で入力の手間が発生します。商社の場合、直送取引の伝票枚数が多くなる傾向にあるため、導入時はシステムの改修が避けられません。
それに対して、Add-Value for Tradingでは直送取引の問題をシステム上で解消。「売買成約登録」というステップで、発注と受注の情報をSAPの入力画面からまとめて登録するだけで、受注登録と発注登録以降のプロセスはすべて自動的に処理されます。そのため、大幅な負荷軽減が実現し、処理もスピーディーかつ正確に実行されます。

図:直接取引の入力作業を大幅にシンプル化

図:直送取引の入力作業を大幅にシンプル化

よく使われる対外帳票レイアウトを標準装備

SAP標準の対外帳票出力機能に加え、日本の商社で使用する主要な対外帳票を用意しているため、手作業や紙からの脱却も可能です。伝票入力をもとにPDFの帳票イメージを自動作成し、伝票登録者に添付メールで送信する機能も装備しています。

成約伝票に対する承認ワークフローを装備

承認対象となる取引種類や多段階認証などを定義してシステムに反映し、内部統制を強化することができます。承認者のPCに承認依頼を知らせるプッシュ通知機能があり、スピーディーな業務の進行を支援します。

高速なデータ集計機能を装備

SAP S/4HANAの高速データ収集機能を用いたデータ分析機能を装備。ビジネス状況をリアルタイムに確認することでビジネスチャンスや異常事態の早期発見につなげることが可能になります。

「Add-Value」シリーズの詳細は、下記もご参照ください。

パートナー企業

SCSK株式会社
SCSK株式会社