サポーターソリューション「日本マイクロソフト株式会社」

マイクロソフト株式会社
世界最大級のSAPクラウド移行プロジェクトが佳境に
SAPの価値を最大化するクラウド活用法とは
エンタープライズ対応のクラウドへのSAP移行と、IoTやAI、Big Data連携によるSAP利用の高度化
現在、多くの企業がSAPをはじめとする基幹システムのクラウド化を検討しています。インフラのクラウド化によるコストの削減、柔軟で拡張性に富んだサーバーを瞬時に利用開始できる俊敏性、さらにはビジネス環境の急激な変化に対応し、デジタルトランスフォーメーションを実現するためのシステム基盤として、AIやIoTなどの先進技術をすぐに使えるクラウドのPaaSの活用。これらは、多くの企業の検討テーマになっているのではないでしょうか?本稿では、現在のパブリッククラウドが備えるエンタープライズクラスの規模、信頼性、先進機能との融合についてご説明します。

「ある企業」の超大規模SAPシステムのクラウド移行プロジェクトが進行中

マイクロソフト Azure

写真左:家田 恵
マイクロソフトコーポレーション
グローバルブラックベルト アジアタイムゾーン SAPテクノロジーソリューションズ プロフェッショナル

写真右:井上 和英
日本マイクロソフト株式会社
クラウドソリューションアーキテクト

現在、ある企業のSAPのクラウド化プロジェクトが佳境に差し掛かっています。その企業のSAPシステムのデータサイズは、圧縮後15TB(非圧縮45TB)、1日のダイアログステップ数は4百万ステップと、非常に大規模なシステムです。使用しているモジュールは、FI、CO、SD、MMなどに加えSCM(DP、SNPなど)、GTM、BOやBPCなど多岐にわたります。開発・検証環境のクラウド化から着手し、現在いよいよ本番環境のクラウド化を進めています。

この企業は、実はマイクロソフトです。マイクロソフトはグローバルビジネスを日々支える基幹システムである自社のSAPをパブリッククラウドのMicrosoft Azure (以下Azure 読み方:アジュール) 上に移行しており、ついにすべてのサーバーのクラウド化を目前にしているのです。

これまでのパブリッククラウドサービスでは、ここまでの大規模なシステムは対応できないというのが常識でした。そもそも大規模なサーバーの構築ができない、信頼性が低く可用性を担保できないなどの課題があり、企業のビジネスを支えるERPのクラウド化は難しいとされる場合もありましたが、今やエンタープライズ向けのクラウドサービスは成熟し、パフォーマンスや機能が急速に向上しています。従来からのクラウドのメリットであるセキュリティ対策、ハードウェア保守からの解放、リソースの柔軟な増減、運用負荷低減、災害対策などを期待する企業により、ERPのクラウド活用が一気に進んでいます。

Azureは、そういった企業のためのさまざまなエンタープライズ向けのサービスを提供しています。お客様のグローバルビジネスに柔軟に応えるため、欧米、アジアなどはもちろん、南半球のオーストラリアやアフリカ大陸など、世界最多となる42のリージョンにデータセンターを展開しています。お客様データのセキュリティを担保し、かつ遠隔地からも遅延することなくトランザクション処理を行うために、リージョン間はマイクロソフト自身のバックボーンネットワークを敷設しています。また、安心して運用を行っていただくため、すべてサービスでSLAを提供(仮想マシンではSLA 99.95%)、サービス停止のリスクを最小限に抑えています。さらに、日本国内法へ準拠、為替リスクの影響のない日本円での課金にも対応、金融情報システムセンター(FISC)が規定するガイドライン「FISC安全対策基準」にも準拠しています。クラウドセキュリティゴールドマークのISO27017も取得済みで、IT監査への対応にも万全の体制を整えています。

サポートサービスにおいても、クラス最高の体制を備え、ミッションクリティカルなシステムに関する問い合わせに15分以内の応答を確約するサービスも用意しています。マイクロソフトとSAPの間ではエンジニアの相互交流を行い、技術者レベルで情報共有や検証を実施しています。また世界各拠点にSAPのプロフェッショナルを多数在籍させており、お客様の課題やトラブルに確実に応えられる体制を整えています。

企業の戦略に合わせてさまざまな選択肢を提供

SAPユーザーにとって、2025年に向けたSAP S/4HANAへの移行計画と、ERPのクラウド化の検討は非常に重要です。早期にSAP S/4HANAへの移行を決断したお客様は、現行環境をできるだけ維持しながらクラウド化のみを行い、段階的にSAP S/4HANAに移行することができます。

SAPのクラウド化と同時にDBをHANA化し、処理の高速化を目指す場合もあるでしょう。いずれの場合においても、マイクロソフトはお客様にとっての最適なプラットフォームを提供する準備ができています。Azureは大小さまざまな規模の仮想マシンを用意しており、お客様の戦略に合わせて選択が可能です。また、SAPの基盤となるOS/DBについてもWindows、SQL Serverだけでなく、OSとしてLinux(SUSE/RedHat)、DBとしてOracle、DB2、ASEやHANAがSAP社により認定済みであり、お客様は企業戦略に合わせたクラウド化、SAP S/4HANAへの移行計画を策定することができます。

クラウドの限界を突破する最大20TBのメモリーを採用した
SAP HANA専用 Large Instancesを提供

大容量化したデータベースや、SAP HANAやSAP S/4HANA用に、より大規模なメモリーを搭載したインスタンスを提供してほしいというお客様からのニーズにお応えして、マイクロソフトは、大容量メモリーを搭載した仮想マシン「Mシリーズ」と、SAP HANA用にチューニングしたベアメタル(物理サーバー)を採用した「SAP HANA on Azure(Large Instances)」を提供しています。日本でも東日本・西日本の両リージョンから展開予定です。

Mシリーズは、最大3.8TBのメモリーと最大128コアのCPUを搭載。基幹業務に対応した高性能なインスタンスでありながら、クラウドならではの柔軟性を持ち、一般的な仮想マシンのインスタンスと同様、短時間でのプロビジョニングが可能です。

最上位のLarge Instancesは、SAP認定の物理サーバーをユーザーが専有して利用するインスタンスです。OLTP(オンライントランザクション処理)向けにはSAP S/4HANAのシングルノードで最大20TBのメモリー、最大480コア(920スレッド)のCPU に対応。次世代のSAP BW/4HANAやSAP HANAのOLAP(オンライン分析処理)向けには複数台のサーバーを並べたマルチノードで最大60TBのメモリーまでスケールアウトが可能です。可用性に関するSLAは、クラウドサービスで最上位クラスの99.99% を実現。SAP HANAを運用するお客様は、従来の仮想マシンでは実現できない規模と信頼性を実現しながらも、クラウドサービスならではの多額な初期費用が不要なサブスクリプション利用ができ、データセンター設備やハードウェアの管理から解放されます。まさに、これまでのクラウドの仮想マシンの限界を突破する、エンタープライズレベルの超高性能環境がクラウドで利用可能となっています。

IoT、AI、Big Data... 先進的なクラウドサービスの利用によりSAP活用レベルを高度化

SAPとクラウドサービスを連携させることで得られる効果は、単なるコスト削減だけではありません。IoT基盤とSAPを連携させることによる業務処理のリアルタイム化、AIを活用した単純な反復作業の自動化(RPA)、SAPのデータと顧客や従業員の行動に関する非構造化データをあわせて分析し売上向上や生産性向上を実現するなど、AzureのPaaS機能を活用することで、企業の競争力向上・差別化を実現することができるようになります。冒頭に述べたマイクロソフトにおいても、ERPの会計データとさまざまな外部データを合わせてAzure Machine Learningにより機械学習を行い、予測やリスク分析を行うなどクラウドのパワーを使った会計業務のデジタルトランスフォーメーションを実現しています。

また、クラウドの認証基盤のAzure Active Directoryを使用すれば、Office 365やSAP Fiori、SAP社のSaaS(経費精算サービスのConcurや人材管理サービスのSuccessFactors)とのシングルサインオンを実現でき、ユーザーの利便性を高めながらセキュリティレベルを向上できます。

導⼊前のアセスメント&見積もりとアーキテクチャの検討を無償で実施

クラウド移行を検討している企業のために、マイクロソフトは「クイックアセスメント&見積もりサービス」と「アーキテクチャデザインセッション」を無償で行っています。「クイックアセスメント&見積もりサービス」は、SAPシステムが出力するレポート(SAP EarlyWatch Alert)をベースに、現状のリソースの利用状況を解析・把握、クラウド移行後の構成検討し、簡易見積りを作成します。さらに、「アーキテクチャデザインセッション」では、お客様からのご要件をベースにして、可用性や災害対策を加味した詳細構成をワークショップ形式で検討しながら、1~2日間で実際の構成に落とし込みます。いずれも、SAPワークロードとクラウドアーキテクチャーの両方を熟知したアーキテクト(グローバルブラックベルト)がすべて対応し、企業の皆さまのクラウド検討を一から一緒に行います。ビジネスを支えるERPの確実な移行を検討するために、まずはマイクロソフトの無償支援サービスを利用して、その実現可能性をお確かめください。

パートナー企業

マイクロソフト株式会社
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