導入事例「大和ハウス工業株式会社」

大和ハウス工業株式会社
エンハンスメントパッケージ(EhP)適用を効率化し
SAP ERPの最新機能を徹底活用
日本屈指の総合住宅メーカー、大和ハウス工業株式会社。同社はSAP ERPの最新機能を常に活用していく「Stay Current」方針に基づき、毎年SAP enhancement package(EhP)を適用しています。作業の大幅な効率化を実現したのは、システム環境をアセスメントしてテスト作業を可視化する「Panaya(パナヤ)*」の活用によるものです。
*開発元:Panaya(イスラエル)、日本販売代理店:株式会社電通国際情報サービス(ISID)

SAP ERPの最新機能を活用していく「Stay Current」ポリシーの徹底

府川 利幸 氏

府川 利幸 氏
大和ハウス工業株式会社
東京本社 情報システム部長

福嶌 健 氏

福嶌 健 氏
大和ハウス工業株式会社
情報システム部
経営基盤2グループ長

大和ハウス工業は、1955年の創業以来、「建築の工業化」を企業理念に、人や街、暮らしに新しい価値をもたらすイノベーションに挑戦してきました。2013年4月にスタートした第4次中期経営計画では、事業の多角化とグローバル化をテーマに設定。不動産開発投資の面では、賃貸住宅、商業施設、事業施設領域の3つに重点を置き、バリューチェーンの拡大を進めています。

ビジネスの変化に迅速に対応していくため、同社はグループの経営管理基盤として2012年にSAP ERPを導入しました。翌年には、クライアント端末の更新によるWindows 8への対応を機に、最新のSAP enhancement package(EhP)6を適用することを決めます。

東京本社 情報システム部長の府川利幸氏は「当社ではERP導入当初から『Stay Current』のポリシーを掲げ、常にSAPの最新機能とサービスを活用していく方針を固めていました。制度対応に加え、最新機能に追随できなくなるリスクを低減するためにも、1年に1度はEhPを適用するという考え方です」と語ります。同社ではEhPを適用しやすいよう、SAP ERP導入時からモディフィケーションは極力行わず、アドオンも必要最低限に抑えていたといいます。

当初、EhP6適用の影響調査とテスト工数の見積もりを行った同社は、予想を超えるボリュームに直面し、予算の確保に頭を悩ませます。対応策を模索する中でPanayaの存在を知り、日本での販売代理店であるISIDから詳しい説明を受けた後、無料アセスメントを 利用して影響度、コスト、工数を確認しました。

「他のソリューションとも比較した結果、多くの採用実績があるPanayaなら投資対効果も見込めると判断しました。さらに、当社のAMOを担当している富士通株式会社も、Panayaの影響度調査の結果を高く評価したため、採用を決めました」と府川氏は語ります。富士通の羽田和明氏も、「プログラムの自動解析によって、現状の環境で使用しているSAP機能への影響範囲が大きいものが明確にピックアップされるため、テスト工数の削減が期待できると考えました」と語ります。

EhP6からEhP7へのアップグレードをわずか3カ月で実施

羽田 和明 氏

羽田 和明 氏
株式会社富士通システムズ・ウエスト
ERPソリューション本部
総合ソリューション事業部
SAPソリューション部

EhP適用にあたり、分析対象となったオブジェクトの数は1万点以上にものぼりました。同時並行で、国内のグループ企業へのSAP ERPのロールアウトも行われました。情報システム部 経営基盤2グループ長の福嶌健氏は「2013年4月から順次展開を進め、2014年10月現在で20社への導入が終了しています。そのため、モジュールの数もロール(ユーザー権限)の数も多くなり、大規模なプロジェクトになりました」と説明します。

大和ハウス工業はPanayaを使ってほとんどのオブジェクトの影響分析を実行。Panayaでシミュレーションできない例外のオブジェクトは数%程度と少なかったことと、不明点はISIDのサポートデスクに問い合わせ、迅速なレスポンスが得られたため、作業がスムーズに進んだといいます。検証を担当した富士通では、Panayaから提供された分析レポートを参考にしながら、単体テストを中心に実施。6カ月後の2014年1月に、EhP6を適用したSAP ERPが稼動しました。

「本番環境で利用する頻度の高い機能や、テスト優先順位、修正順序、難易度などがPanayaから提示されたため、優先順位を付けながらテストができ、ユーザーに与える影響を最小限に抑えることができました」(羽田氏)

2014年8月には、2回目となるEhP7の適用を実施し、わずか3カ月で終了しています。 「修正項目が少なかったこともありますが、私たち自身もWebベースで直感的に操作できるPanayaに慣れたことが、短期間で終了できた要因です。この程度の負荷であれば、毎年のEhP適用も効率的に進められます」(福嶌氏)

さらに2回目は、Panayaの「レコーディング機能」を利用して、テスト工程の手順を記録しました。これにより、2015年以降はテストの自動化が進み、より短期間かつ効率的に終了することが期待されています。今後は業務シナリオのテスト手順までPanayaに記録して、自動化することも検討中です。

Panayaを使わない影響調査/テストと比較して工数全体を15%以下に圧縮

プログラム修正やテストの影響を「見える化」するPanayaの活用は、大和ハウス工業に、コスト面でのメリットをもたらしました。「Panayaを使わず、全機能を検証して影響度を調べて差分を改修した場合を100%とすると、1回目の2013年は約15%の工数、2回目の2014年はさらに下がって約10%の工数で収まっている印象があります」(福嶌氏)

今後も国内グループ企業へのSAP ERPロールアウトを進めながら、最新のEhPを適用し、新機能を活用したイノベーションを創出していく大和ハウス工業にとって、「もはや作業をPanayaなしで進めることは考えられない」と福嶌氏は語ります。同社の経営基盤の進化は、これからも続いていきます。

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会社概要

大和ハウス工業株式会社

本社:大阪市北区
創業:1955年4月
資本金:1,616億9,920万1,496円
売上高:1,429,886百万円(2014年3月期)
事業概要:建築事業、都市開発事業、海外事業、その他
http://www.daiwahouse.co.jp/

パートナー企業

Panaya Japan 株式会社

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