グローバルビジネスのリソースを1つのプラットフォームで統合する理想のIT環境とは?

グローバルビジネスのリソースを1つのプラットフォームで統合する理想のIT環境とは?
市場対応力の向上を目指し、多くの海外拠点を設け、それぞれに権限移譲した多国籍型のグローバルビジネスのモデルは、今、大きく変貌しつつあります。
キーとなるのはIT技術の劇的な進化。世界はITによって急速にフラット化、縮小化しています。多国籍型モデルの課題であったビジネス・リソースの重複を排除し、ガバナンスを強化するためには、地域や事業を横断して経営資源を統合・最適化するための新たな企業モデルとそれを支える仕組みが不可欠となります。
今回は、自らがSAPシステムをグローバルで運用する大規模ユーザーであり、顧客に対してもグローバルビジネスの支援ソリューション「IBM Global One」を提供する日本アイ・ビー・エム株式会社に、これからの時代に求められるITのあるべき姿について話を聞きました。

グローバルビジネスのリソースを1つのプラットフォームで統合する理想のIT環境とは?(1/2)

業種を越えたグローバビジネス基盤の共通課題

世界中に展開される活動拠点を統合・最適化し、事業や地域を横断した経営資源を一元化する―。あらゆる業種において、これからのグローバルビジネスの最重要課題とされる「人」や「プロセス」を1つのルール、1つのプラットフォームで統合するGlobal One Instanceの支援ソリューション「IBM Global One」が生まれた背景には、IBM自身のグローバルビジネス基盤の確立に向けたさまざまな試行錯誤がありました。

従来から伝統的な縦割り構造の組織運営がなされてきたIBMでは、システムの導入・運用も事業単位のミッションとしてプランニングが行われてきました。基幹システムとして導入されていたSAP ERPについても、各事業単位で独自に運用されていたことから、リアルタイムな情報共有やビジネス・リソースの効率的な活用などの面で課題を感じた同社は、この改善に向けてまずビジネスプロセスの標準化を皮切りに、全社規模で1つのシステムを共有するための具体的な取り組みに着手しました。そして、このプロジェクトの成功により、自らが実践したグローバル化のアプローチの有効性が証明された後、同じ悩みを抱える多くの顧客企業に向けたソリューションとして生まれたのが「IBM Global One」です。

「1つのシステムを世界中で使う」ことの難しさ

グローバルビジネスの視点からシステムを考えると、「1つのシステムを世界中で使う」ための要件を満たす共通のITプラットフォームには、いずれの業種においても高い可用性と堅牢性が求められます。そこでは、主に以下の2つに代表される非常に高い技術的なハードルをクリアする必要があります。

  • 膨大なアクセス数を前提としたパフォーマンスの維持
  • 24時間365日の稼働を保証する高可用性と信頼性

日本アイ・ビー・エム株式会社 グローバルISVソリューションズの部長を務める江口仁志氏は、「IBMでは、全世界に13万人のSAPネームドユーザーがおり、常に膨大なアクセスが発生しますが、システム負荷が膨大なものとなる状況下においても高いパフォーマンスを維持することが求められます。また、グローバルでシステムを共有する際には、24時間365日停止しない高可用性の保証が必須です。必ず世界のどこかの地域が業務時間内であるグローバルシステムの場合、ドメスティックの用途に限定されたシステムとは比べものにならないパフォーマンス、高可用性、そして信頼性が求められるのです」と話します。

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日本アイ・ビー・エム株式会社
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